今回は”じゃあ、あんたが作ってみろよネタバレ!慣れない料理を作ってあたりまえを見つめ直すストーリー”のテーマをお伝えします。
「じゃあ、あんたが作ってみろよ」は、同棲6年目を迎え、そろそろ結婚と思っていたところに訪れた突然の転機から始まる「あたりまえ」を見つめなおすストーリー。
第26回手塚治虫文化賞・新生賞受賞作家の谷口奈津子の人気作品です。
今回そんな「じゃあ、あんたが作ってみろよ」のネタバレと感想をお伝えしていきます。
それでは早速、「あんたが作ってみろよネタバレ!慣れない料理を作ってあたりまえを見つめ直すストーリー」と題して進めていきましょう。
目次
【じゃあ、あんたが作ってみろよ】ネタバレ!
【登場人物】
海老原 勝男(えびはら かつお)
なんでも完璧を目指す。元々大学のミスターで、ミスの鮎美と付き合って5年。
鮎美(あゆみ)
勝男と5年付き合っている。大学時代はミスに選ばれていた。
付き合って5年、責任を取るためにも勝男は鮎美にプロポーズをしますが…?
ここからは「じゃあ、あんたが作ってみろよ」のネタバレを含みますのでご注意ください。
じゃあ、あんたが作ってみろよネタバレ1話!
勝男は鮎美と付き合って5年。
鮎美が作った料理に茶色が多いとアドバイスをしていました。
鮎美は大好きな勝男のためだと、アドバイスを聞きます。
勝男は付き合って5年も経つので、鮎美にプロポーズをしようとしています。
仲間内にもその話をしています。
「ローズ」という思い出の店の予約を取ろうとしていました。
記念日の日の予約がダメ元で取れないか電話してみたところ、ちょうどキャンセルが出て予約が取れたのです。
絶対プロポーズを受けてもらえると思っていた勝男でしたが、なんと鮎美に無理、と断られます。
どうして、と聞いてもわかってほしいとも思わないと鮎美。
そして別れることになるのです。
勝男が完璧だと思っていた人生が、これを機に崩れ落ちてしまうのでした。
ですが、自分に自信のある勝男はすぐ次の彼女が見つかると思っていました。
学生の時から、モテすぎて困っていたほどだったからです。
合コンに行き、筑前煮を美味しく作れるような子がタイプだと言うと、昭和男子だと寄り付いてこない女性たち。
そのことについて、友人の話だと言って仲間内に相談します。
化石みたいと言われてしまいます。
仲間内ではこれが勝男の話だと気づいていました。
仲間の1人の女性が、じゃあ筑前煮を作ってみたらどうかと提案します。
勝男はそれを実行。
ネットで本格的な筑前煮の作り方を調べ、作ってみるのです。
作っていく過程が難しく、面倒くさいと感じ、鮎美が今まで作ってくれていたことに感謝を伝えたことがない、と気が付きます。
出来上がった筑前煮は味が薄く硬い物でした。
冷蔵庫に入れようと開けると、いつのかわからないタッパー。
それは鮎美がプロポーズした日に作った筑前煮でした。
時間が経って腐ってはいるものの、綺麗で美味しそうです。
それをみて、勝男は変わりたいと思い涙を流します。
作った筑前煮を仲間内に持っていきますが、食感がキモいなど酷評。
ですが、チャレンジした心意気は百万点だと褒められ、つい涙ぐんでしまうのでした。
変わろうと、エプロンを購入する勝男。
一方鮎美はクラブで遊んでいました。
じゃあ、あんたが作ってみろよネタバレ2話!
勝男は鮎美に捨てられたことをきっかけに変わろうとしています。
ですが、鮎美は何が原因で別れたいかを言わなかったため、何を変えたらいいか具体的にわからないのです。
白崎という後輩を昼食に誘いますが、お弁当を持ってきているからと公園で一緒に、と言われます。
ですが、勝男は男同士でピクニックは気持ち悪いと社食にと言うのです。
社食で白崎のお弁当を見て彼女の手作りはいいな、とぼやく勝男。
白崎は前にも話していたのですが、自分が料理が好きで作っているのだと説明します。
お弁当に入っている肉じゃがも自分で作ったといい、味付けはめんつゆだけだとも説明しました。
それを聞いた勝男は、めんつゆで料理は邪道で手抜きだと言います。
それに対し、白崎はめんつゆの材料は知っているのかと問います。
醤油と甘いから砂糖?と曖昧に答える勝男に、めんつゆが何で作られているかも知らないのに、と立ち上がってしまうのです。
その怒ったような態度を見て、自分がまた何かをやらかしてしまったと思う勝男なのでした。
そしてめんつゆの本格的なレシピを検索し、作ってみることに。
美味しいと思うものの、素麺や蕎麦の度に作るのは面倒だと感じます。
肉じゃがのレシピも見てみると、めんつゆと同じ材料だということに気が付きます。
それに気づいたことで、めんつゆは手抜きじゃないと感じるのでした。
それによって、自分が変わるべきところがわかります。
鮎美にも同じようなことを言ってしまっていたのだと反省し、白崎には謝ろうと決めます。
翌日の昼、白崎に素麺を作っためんつゆで一緒に食べようと誘う勝男。
今度こそと、公園に行きます。
男2人なのは自分たちだけだとつい言ってしまいますが、謝らなきゃと切り出そうとしたところ、白崎から謝られます。
昨日の態度が悪かったと。
勝男は自分が悪かったと謝るのでした。
めんつゆが手抜きだとか、彼女が料理しないのが気の毒だとかは、イメージで決めつけていた、と。
そして、男2人で外で素麺も結構いい、と言います。
白崎はですね、と笑います。
その夜、白崎は仲間内にいた女性とご飯。
その女性は勝男のことを「海老カツ」と呼んでいました。
白崎はどうやら勝男のことが苦手だったようなのです。
白崎は勝男のことを何を言っても一生変わらないのだろう、と思っていたのですが、決めつけだったのかもと言うのでした。
一方帰り道、肉じゃがを作ろうかと考えながら帰宅。
鮎美っぽい人とすれ違いますが、見た目が変わっており、まさかと思うのでした。
じゃあ、あんたが作ってみろよネタバレ3話!
仲間内の女性は、南川あみなというのでした。
入社1年目、勝男のことが苦手なのです。
マッチングアプリを使っているというと、もっと自然に任せたほうがいいと言ってきたり、そんなんじゃ女として幸せになれないと言ってきたり。
勝男は、あみなの生き様が理解できません。
特に、何にでもコークハイを飲むところ。
食べ物に合わないと主張したいが、失言になることを恐れて口には出さないのです。
あみなが一番幸せなのが、もつ焼きとコークハイの組み合わせだと言います。
それを聞いて、つい批判してしまう勝男。
あゆみはやっぱり苦手だな、と思うのです。
ですが、やってみなきゃわからないと言い出す勝男。
おすすめの店を訪ねます。
あみなは自分がいつも行くお店を教えるのです。
あみなは奔放に遊んでいました。
男性とも、奔放です。
いつも会っていた男性に彼女ができたから会わないと言われ、次の相手を探そうと思っていました。
ある日1人で行きつけのもつ焼き屋に行きました。
すると、勝男が来ていました。
以前教えたお店だったからです。
自分のテリトリーを教えたことを後悔するあみな。
勝男は慣れないもつ焼きに困惑しつつも、コークハイとカシラ・シロを頼みます。
鮎美とも上京したての頃に露店で食べ、苦手だと思ったことを思い出します。
このお店でカシラとシロを食べると、美味しいのです。
そしてコークハイ。
甘いけど、もつ焼きと合うことを初めて知るのでした。
勝男に声をかけるあみな。
隣に座ります。
コークハイはどうか勝男に聞くと、新しい扉が開いたと言いました。
勝男はビール派だけど、あみなが幸せなのがわかった気がするとも言います。
自分の知らない幸せがあることがわかった、と。
それを聞いたあみなは、ムカついたけど勝男が変わったことを伝えます。
そして、あみなは今の生き方が幸せなのかわからない、と言います。
昔の彼氏が、タバコが嫌いだと言ったのに陰で吸っていたことがきっかけで別れたことを話すあみな。
そのくだらないことがきっかけで別れたんだと話します。
勝男はくだらなくないと言ってくれました。
あみなは、勝男みたいに変われる人がいるなら希望を持てると話すのでした。
勝男はあみなが自分のことを好きになったと言いますが、地球に2人になっても恋愛しないと言い切りました。
そんな中、お店に入ってきたハデ髪の女性に目がいきます。
その女性は鮎美なのでした。
じゃあ、あんたが作ってみろよネタバレ4話!
鮎美は、勝男と付き合って6回目の記念日に、勝男の好きなおかずを作っていました。
そんな中、外食をしよう、今日しかないと言われました。
鮎美はプロポーズかもと察すると、ため息を吐きます。
前なら喜んでいたと思う鮎美。
ある日、美容院に行く途中、いつも指名している竹崎というスタッフが休みになってしまったと連絡が入りました。
他の空いているスタッフでどうか聞かれます。
竹崎は、自分のかわいさを際立たせる方法を理解していてお気に入りなのでした。
代わりのスタッフは渚という声の大きい女性でした。
髪の色はシルバーっぽいグリーンなのです。
鮎美はそもそも同性が苦手の上、不思議ちゃんの渚が苦手だと認識。
渚に自分みたいな髪色にするか聞かれますが、鮎美は普通で、と言います。
それに対して渚は、鮎美の普通とは何か聞かれました。
黒髪の平均的な髪型というと、突然好きな料理を尋ねられます。
この質問がなければ、プロポーズを受けていと鮎美は思います。
子供の頃から可愛いと言われてきた鮎美。
努力して結婚して家庭を手にいれ、安定した人生を送るのが夢でした。
友達にはぶりっ子などと言われていましたが友達はいらないとモテるために努力してきました。
そして大学で海老原建設の御曹司、勝男と出会います。
理想の相手でした。
そんなことを思い返しながら、好きな料理は彼が好きな筑前煮だと答える鮎美。
渚はそうじゃなくて鮎美自身の、と聞き直します。
考えつつも、髪を切ってもらいたいと言う鮎美。
渚は腕はいいのでした。
鮎美の眉毛をかっこいいと褒めてくれます。
眉毛はいつも野暮ったいとか、ととのえたらなど言われてきた鮎美。
初めてかっこいいと言われます。
会計のとき、逆に渚に好きな食べ物を尋ねました。
ありすぎて決められないと言う渚。
小籠包やホタテ…もつ焼きも最高だと。
鮎美はくさいのにどこがいいのかと言ってしまうのでした。
渚はそこが好きなんだと言います。
それを聞いて、鮎美は自分にはそんなふうになれるものがないと思うのでした。
男の人、今は勝男の好きなものでできているからです。
幸せで穏やかな人生のため。
ですが、猛烈に黒髪を渚のような宇宙人色に染めてみたいと思うのでした。
勝男が自然な色がいいと言うので、実際に染めません。
美容院を去ろうとすると、渚に今度飲みに行こうと誘われました。
この出会いが、鮎美の世界を変えてしまったのです。
渚と、連れの男性によって運命を狂わされたのでした。
まとめ
これまで”じゃあ、あんたが作ってみろよネタバレ!慣れない料理を作ってあたりまえを見つめ直すストーリー”のテーマでお伝えしてきました。
なんでも決めつけて口に出してしまう勝男が、料理を作ったり食べたりして知らない世界を知っていくことで変わっていく様がいいですね。
鮎美がどうしてこうなったのか気になります!
先が気になる方はぜひ、「じゃあ、あんたが作ってみろよ」を読んでみてくださいね。
それでは今回は、”じゃあ、あんたが作ってみろよネタバレ!慣れない料理を作ってあたりまえを見つめ直すストーリー”と題してお届けしました。